或るジャンヌオルタちゃん好きの奇蟲飼育記

どーもユウです!このブログでは(超)不定期で自分の部屋で飼っている奇蟲達の飼育法とか雑談とかを徒然草的な感じでつらつら書いていきますw ネット上に飼育法があまり載ってないマイナーな種類についても書いてくので参考にしていただけると嬉しいですマジで。

番外編:エリスカブリモドキを大体9ヶ月間飼ってみて

どうも。皆様お久しぶりです。一応無事に生きております。
今回はちょっとマジメな感じでいきたいと思うので皆々様シクヨロです()。

いきなり本題

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今回は当ブログで度々、というか登場頻度No.1のエリスカブリモドキの飼育について、昨年の9月下旬から今年6月までの期間、飼育繁殖をしていて気付いたことや、ブログやTwitterなどを読み発見したことなどを中心にまとめていきたいと思います。なので今回はおふざけナシ(多分)という事でお願いします。
タダでさえ飼育情報が少ない虫なので、これから飼育するであろう方達の参考になると幸いです。

前回のエリスブログ:https://yujdoearthtiger.hatenablog.com/entry/2019/11/03/005635 こちらも是非合わせて参考にしてください。

第1章 成虫の飼育環境云々について
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まずは成虫の飼育環境や諸々のことについて話していきます。

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最初は床材について。ここに関しては前回と何も変わりはありません。目の細かい川砂と無調整ピートモスを体積比5:5の割合で混ぜた床材(自分はエリスの土と呼んでいます)を使っています。

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川砂と無調整ピートモスは両方とも刀川平和農園のものを使っています。ここの川砂は目がとても細かく且つ粒が揃っており、水分を含んだ際、締まりが良く、しっかりと固まるので成虫が穴を掘ったり産卵するときも崩れにくくなります。

ちなみになぜ川砂とピートモスを混ぜるのかというと、カブリモドキマイマイカブリなどのオサムシは無機質の床材によく産卵します。特にカブリモドキ有機質と無機質が混ざった床材に好んで産卵します。
川砂は園芸用品を取り扱っているホームセンターで簡単に手に入り、ピートモスは劣化に強いため、この2種を使っています。

ブリモドキの場合、床材はそんなに深く考えなくてもいいと思います。コロナ禍でいつも使っている川砂が買えなかったとき、地元のホームセンターで売っていた別会社の少し粗めの川砂を使用したときも産卵を確認しました。カブリモドキマイマイカブリに比べ、床材にそこまで強い拘りを持ってないようです。

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エサに関しても前回とほぼ同じです。食べやすくするためと食べ残しを少なくするために、あらかじめ殻を割ってから与えています。ときどき殻を被る姿を観察するために、体長にあったカタツムリを割らずに与えていますが…()

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飼育ケースの中の環境は前回と少し変えました。前回のは転倒防止材をいろんな場所に置いていましたが、現在は中心に寄せて置いています。これは産卵するときにこの転倒防止材やミズゴケに寄りかかることができるようにするためです。

飼育温度についてです。オサムシは北方に起源を持つ昆虫であり、寒さに強く暑さに弱いという特徴があります。我が家のエリスも真冬の暖房のない室内(10度前後)でもノソノソと動いていたくらい寒さに耐性があります。しかし、流石に氷点下の気温は危険なため冬場は氷点下にならない室内に置いておくといいと思います。

夏場の管理ですが、成虫に関しては30度を越えないようにすればまず大丈夫です。しかし、問題は卵と幼虫、そしてサナギです。幼虫のところでも話しますが卵と幼虫とサナギは26度以上(特に27度辺りから)になると不全や突然死が出てくるようになります。
そのため、産卵セットのケースで飼育している成虫は26度以上にならないところに置く必要があります。詳しくは幼虫のところで話していきたいと思います。

ここまでが成虫の飼育環境についてです。前回の変更点はあまりなく、大きな変更点といえば産卵セットの温度管理のところですね。


第2章 幼虫の飼育と管理
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次は幼虫の飼育・管理についてです。

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飼育容器はホームセンターで売っているプリンカップを使用しています。ここは前回と変わらないですね。

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床材に関しては変更点があります。前回まではティッシュを底に合わせて切ったものを使っていましたが、今は成虫と同じエリスの土を使っています。ティッシュを切るのが面倒になったというのもありますが、大きな点として2令に上がった幼虫が大きくなりやすくなるということです。

幼虫はカタツムリを十分に食べると土の中に潜って脱皮をします。このとき、幼虫は蛹室のような部屋を作り、その中で体を膨張させて脱皮をします。この体を膨張させるところで大きく膨張させないと小さな2令になってしまいます。ティッシュだと大きな脱皮の部屋が作りにくいため、小さな2令がポツポツでてきます。
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ただまあ、ティッシュで飼っている幼虫の中には部屋を作らず地上で脱皮するやつもいるようで… しかもちょっと大きめになるんですよね…

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エサに関して言えば気付いた点があります。基本幼虫は1令につき1個のカタツムリをたべて脱皮します。しかし、たまにカタツムリを2個や3個食べる幼虫も出てくるんですよね。特に2令の時によく食べるやつが出てきます。ここで1個だけにしてしまうと、潜って蛹室を作らず地上を徘徊して、みるみる体重が落ちてしまい小型の成虫になってしまいます。1令のときも同じです。カタツムリを食べ終わってからもしばらく歩き回っているようであればもう1個与えるてみるといいと思います。

*幼虫の飼育温度について
ここ結構重要になってきます。前のところでも話した通り、卵と幼虫、そしてサナギは26度以上になると不全や突然死が起きやすくなります。実際に自分のところでも26度以上になった時期から幼虫の突然死と孵化不全が2件起きました。このため幼虫時の管理温度は26度以上にならないようする必要があります。…と偉そうなことを言っていますが、ここだけの話、私の部屋にはエアコンは付いておらず扇風機だけしかありません。ではどうやって管理しているのかというと
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このように発泡スチロールの箱と保冷剤で管理しています。これはクワガタの飼育本で載っていた幼虫の真夏の管理方法を応用したものであります。朝晩に保冷剤の交換をすれば25度以下のところをキープできます。ただし限界もあるのでその点は気をつけてください。

幼虫の飼育管理についてはざっとこのような感じですね。幼虫飼育でキモになるのは温度管理です。そこさえ気を付ければ幼虫飼育は簡単です。

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蛹化準備のところは以前と全く変わっていません。クワカブ用の860ccプリンカップやミニサイズのプラケにエリスの土を半分以上入れ、その中に2令幼虫を入れて待つだけです。幼虫はすぐに潜っていき蛹室を作りますが、いつまでたっても潜らずウロウロしている場合はまだエサを必要としているか、床材に何かしらの問題(水分量、固さetc)があり気に入らないという可能性があります。

第3章 新成虫の管理
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最後は新成虫の管理についてです。ここにも結構重要になってくるところがあります。

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新成虫は羽化してから約5日~7日ほどでエサを食べるようになります。ただし、最初はカタツムリなどの動物質のエサには食いつかず、昆虫ゼリーやバナナといったエサに食いつきます。これは最初に昆虫ゼリーや果物を食べることにより糖分を補給するためです。おそらく羽化で消費したエネルギーを回復するためだと思います。
では動物質のエサを与えるタイミングはいつかと言いますと、昆虫ゼリーや果物に見向きをしなくなった後が与えるタイミングになります。だいたい昆虫ゼリーや果物に食いついて2日たつと見向きをしないようになります。

ここからが重要になってきます。カタツムリを食べるようになったら沢山カタツムリを食べさせてください。前回のブログでも話した通り、カブリモドキは繁殖と幼虫飼育にカタツムリが必要となってきます。成虫の場合、生殖器官の発達と成熟に必要となってきます。ここでカタツムリを1個も与えないと生殖器官が発達しないばかりか、徐々に衰弱していき最終的に死んでしまいます。そのため、成熟期間の間はしっかりと十分な量のカタツムリを食べさせ、体の中を形成させてください。
しっかりとカタツムリを与えていれば約3~5ヶ月ほどで成熟します。目安としては口髭の先端が濃いめのオレンジになっていたら十分に成熟したと考えていいと思います。成熟期間中はエサを食べるのに集中させるため、個別で飼育をします。

~まとめ~
今回はエリスカブリモドキを半年と2ヶ月間飼って気づいたことやブログ等を読んで発見したことを踏まえながら、所感等々をまとめました。
結論から言うと「エリスカブリモドキはマジで良いぞ」ってことです。成虫はとても丈夫で基本さえおさえれば簡単に産卵させることができます。正直言って日本のマイマイカブリより簡単です。カブリモドキ、特にエリスカブリモドキは初めてカタツムリ食のオサムシを飼育するのにうってつけの種類だと思います。ネット上の情報が少ないエリスカブリモドキですが、今回のブログが少しでも参考になってくれると幸いです。今回参考にさせていただいたYYさんのブログのリンクも載せますのでこちらも是非ご覧になってください。

ホペイフリークの自己満足日記:http://hopeif.blog.fc2.com/

マイマイカブリ・カタツムリ食オサムシ飼育マニュアル①:http://hopeif.blog.fc2.com/blog-entry-832.html?sp

では!

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俺はまだ本物のひょうちゃんを見たことがない(ルイスツノヒョウタンクワガタ)

皆さんお久しぶりです。

~スーパー戯れ言タイム~
最近新型コロナが猛威を振るっていますね。自分は2009年(2008年?)の新型インフルエンザのパンデミックも経験していますが、ここまで日本を含め世界中で死者を出している感染症は見たことがないです。ここ数日で東京の感染者数も急激に増加しているので、この先どうなっていくのか分からないですね… 1日でも早く終息する事を祈っています。

本題

今回紹介するのは

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ルイスツノヒョウタンクワガタ
Nigidius lewisi
 外国のクワガタのような名前をしていますが、れっきとした日本に生息しているクワガタです。体長は2センチほどで、アゴの根元のところにツノが付いているなんとも風変わりなクワガタになります。本州から南西諸島にかけて生息していますがそのうち本州の生息地が変わっており、和歌山、四国、九州の太平洋側でしか確認されておりません。一説では黒潮の流れによってこれらの地域に流れ着いたと考えられており、その証拠に海岸近くの森で本種の生息が確認されています。
 ちなみにオスもメスも全て同じような外見になっており、普通のクワガタのような雌雄判別が困難となっています。このクワガタの見分けるポイントというと、前胸部の縁の形状がオスの場合は半月のような形になっており、メスの場合は三日月のような形になっています。そのためこのクワガタを繁殖させる際は産卵セットに複数個体をいれた方が成功率が高いです。
■雌雄の見分け方 - 昆虫専門 INSECT ULTIMA
 さらにこのクワガタの変わったところは、生活のほとんどを朽ち木の中で過ごし、コロニーを形成するといわれています。そして一番の変わったポイントが、このクワガタ肉食性なんですw


 クワガタのメスが交尾後に産卵に向けて動物性タンパク質摂取のために肉食傾向が強くなるのはありますが、このクワガタはオスもメスも肉食性になっています。もうここまで来るとクワガタではなくて奇蟲ですね、これw
 自分とこのルイスツノヒョウタンクワガタの飼育繁殖方ですがいたってシンプルで
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こんな感じでフジコンのクワデブロを約半分を固く詰め、あとは普通に入れただけものになります。材は使っていません。エサは昆虫ゼリーよりも虫の死骸やクワガタの幼虫が一番嗜好性が高いようなので、うちではデュビアを殺したやつを何匹か入れていました。
 写真撮るのを忘れましたが、6月ごろに産卵セットを組み、約5か月たってから割り出したところ20匹ほどの幼虫が確認できました。先ほども言った通り、ある程度協調性があり幼虫も一つのケースで何匹も飼うことができるので、自分は割り出した後再び元のケースに埋め戻しました。(決して小分けにするのがメンドかったわけではありませんw)人によっては成虫が幼虫を食べてしまうのを防ぐため、割り出した後は成虫と別々で飼うこともあります。

まとめ
 
今回はルイスツノヒョウタンクワガタを紹介しました。普通のクワガタとはかけ離れた生態を持つクワガタで、もうそれは奇蟲の域に達しています。スペースもそんなに取らないので、このクワガタはクワカブ屋さんにはもちろん奇蟲屋さんにもオススメですw マニアックなクワガタなので昆虫ショップにもあまり置いてないですが、もし見つけたときはぜひ飼育してみては?では!


 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)

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ほい、ユウです!
~スーパー戯れ言タイム~
まずは新年あけましておめでとうございます!遂に2020年、オリンピックイヤーになりましたね~ 本当に歳取ると月日が流れるのが早く感じますねw
もう自分も大学4年、大学生活最後の年になりました。待っているのは就活と卒論というラスボスです。特に卒論がまあめんどいw このブログ高校生が見てるかは分かりませんが一応言っとくと、大学生という生き物は卒論(卒業論文)というものを出さないと卒業できないようになっています。なので今の時期から卒論に向けた研究を始めないといけないんです。そうしないと最終的に「もう一年遊べるドン」(留年)になってしまいますw そういうわけで今年は何かと大変ですがよろしくお願いしますw


本題


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リスカブリモドキ
Coptolabrus elysii xiaoganicus

その虫前もやってたじゃねえか!(怒)と考えている、もしくはパソコンorスマホ画面の前で握り拳
をしている人もいると思います。しかし今回紹介するエリスカブリモドキは一味違うんですよ。

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みてくださいよこの色。こんなにもブルーなんですよ!
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普通のエリスカブリモドキは前回のブログでも写真を見せた通りこんな感じなのですが、今回紹介するエリスカブリモドキは全身がほぼスカイブルー1色なんですよねw

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最初に載せた写真のはメスでこっちはオスです。なんと運良く同じカラーのペアが取れましたw オサムシはメスの色を引き継ぐと言われているので固定化できるといいんですけどね~ ちなみに僕はこのカラーのエリスカブリモドキのことをTwitter上で「アルトリアカラー」って呼んでますw なぜそう呼ぶかというと…
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Fate/stay nightに登場するヒロインの一人、アルトリア・ペンドラゴンが着ている服の色に近いのでそう呼んでいますw 色同じですよね?w

締め
今回は飼育法というよりただの自慢になってしまいましたw でも本当に綺麗ですよね~ 自分もこんな色のエリスカブリモドキは見たことないですよw 運良くペアが取れたので繁殖させて固定化できるよう頑張りますw では!

初回限定豪華二本立て ②エリシとも読むけど俺はエリス派(エリスカブリモドキ飼育法云々)

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はい、第2部ですw

~スーパー戯言タイム~
一日に二本投稿ってもうこんなこと滅多にないですよw そもそもこのブログ自体この記事書いた後次いつ書くかなんて決めてないっすからね(^-^)
まあ、しばらくはなるべく投稿するようにしますけど(ネタあったら)ホントいつ更新するか分かりませんよw これから卒論作成の準備も始めなきゃいけないし他にもやらなあかん課題とか、あと土日に部活の練習とかも入ってきますからね~ もうこれ未来視の魔眼がなくてもこのブログの未来は分かりますわw




本題


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リスカブリモドキCoptolabrus elysii xiaoganicus)
(斜体の設定あったんだ…)
 中国は湖北省に生息しているオサムシの仲間ですね。見れば分かる通り超綺麗なオサムシですw 僕が飼っているのは写真の青のエリス先輩ですが、ニジイロやパプキンのように個体によって赤や緑のカラーのやつもいます。 体つきはモドキの名の通りどことなくマイマイカブリのような感じがしますが顔はまんまオサムシ、でも普通のオサムシと比べるとやっぱ違う感じがしますね。
 日本にいるカブリモドキの仲間は長崎県対馬に生息しているツシマカブリモドキ1種のみです。特徴としてはエリスカブリモドキの上翅にはイボがありますがツシマカブリモドキにはなくマットな質感ですね。それに加え黒色の上翅と金色の羽の縁、そして首のメタリックなワインレッド、この色の組み合わせはマジでたまりませぬw 生きてるうちに本物のツシマカブリモドキ捕まえてブリードしてみたいものですわw ちなみにこの子たちは今年の九月に大阪のAWAKEで迎えました。

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  飼育環境はこんな感じですね~ これ自分で考えたのではなくて大阪AWAKEでこのエリス先輩を迎えたブースの人が考えた飼育法で飼ってますw


 その方のTwitterにも書いてある通り 床材は珪砂(うちでは川砂を使用)とピートモスを体積比で半々で混ぜて加水し、中サイズのプラケに6センチほど入れて転倒防止の樹皮を置きます。 エリスカブリモドキは昆虫マットや腐葉土といった有機質より砂のような無機質の床材を使う方がよく産卵するみたいです。

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 カブリモドキとついてますがマイマイカブリと同じくカタツムリ食のオサムシです。なのでちゃんと殻被りますw でもどちらかというと、マイマイカブリみたいに殻の中に顔突っ込んだまま食べるというより強靭な顎で殻を割りながら食べていくっていう感じですね。この首の長さが何よりの証拠ですw
  食べるときは顎で肉を食いちぎって食べるのではなく、人間の唾液と同じように口から消化液を出して肉を溶かし、液状になったのを吸うというスタイルになります。マイマイカブリも同じですね。
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 因みにカブリモドキはカタツムリ以外にも昆虫ゼリーやコオロギなどの虫、あと肉も食べます。これもマイマイカブリと同じですね。あいつら野生でもカブトやクワガタに混じって樹液吸ってますし、ミミズやイモムシとか他の動物も襲って食べてますしねw
 ただ普通に飼うだけなら昆虫ゼリーと鶏肉だけでも飼えるんですよね。これ変食オサムシあるあるで繁殖させたり幼虫を成長させるには主食になっているエサを与えなければならないんですよね。成虫は主食も食べないと生殖器や卵巣が成熟しませんし幼虫も成長できないんですよ。
 なのでカブリモドキマイマイカブリといったカタツムリ食のオサムシを繁殖させたり幼虫を飼育するときは必ずカタツムリを与えなければならないんですよね~
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 ヤフオクでは春から秋にかけてカタツムリを30匹出品してる方も見えますが、僕の場合出来るだけタダで抑えたいのでカタツムリが切れたらこうやって家の近所や大学で何匹か持ち帰ってきますw ちなみに僕のところではカタツムリは成虫、幼虫ともに殻を割って与えています。その方が食べ残しも少なく幼虫の場合は殻の中に引きずり込まれて窒息死するのを防ぐこともできます。

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 営み中のエリス先輩ですねw カブリモドキの雌雄判別ですがオサムシと同じく前脚のフ節部分が広くなってたらオス、広くなければメスって感じです。同種同士の争いはなく、カブトやクワガタみたいにオスメス別々に分けて飼う必要もなく一緒に飼えます。ケンカや共食いもしないのでこのまま仲良く一緒に飼うことができますよw

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 同居生活を始めて数週間もすると写真のような幼虫がケースの中を走り回るようになります。大きさは約3センチというまあビックサイズ、1齢で成虫の半分くらいの大きさがあります。昼間は床材にもぐったり樹皮の下に隠れており、夜になると外に出て来る感じですね。親にカタツムリをたくさん食べさせれば食べさせるほどたくさん産卵してくれます。
 ふ化した幼虫はこのままにすると親に食べられてしまうので、見つけたらその都度回収し、湿らせたティッシュを敷いたプリンカップに移し替えます。エサのカタツムリを与えればやがて2齢に脱皮するのですが、カブリモドキの幼虫飼育の難しいところで1齢幼虫の突然死が多いのです。1齢で落ちる個体の多くは脚が曲がってたり欠けていたり体に皺がよっていたりするなどのふ化不全であることが多いようです。なので僕のとこではなるべく多くの幼虫を回収するようにしていますね。
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 エサのところでも言った通り幼虫はカタツムリを食べないと成長しないので幼虫にもカタツムリを与えなければなりません。幼虫も成虫同様に口から消化液を出して溶けた肉を食べます。まあかなりの大食いで右の写真のようにデブデブになるまで食べ続けますw いやあ、恐るべき食欲
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 脱皮直後の2齢幼虫ですね。見事に床材のティッシュに同化してらっしゃる...w カタツムリをたくさん食べふ化から1週間ほどすると脱皮を開始します。2齢になるとさらに大きくなり成虫とほぼ同じくらいにまでなります。
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 2齢幼虫もこれまた大食いで3~4日間カタツムリに噛みついて食べ続けますw 十分エサを食べるとやがてエサを食べなくなり、土にもぐろうとします。そして土の中で蛹室を作り蛹になり、羽化します。産卵から羽化までなんと1か月半~40日という吉〇屋顔負けの脅威の速さで成長しますw 今このブログを書いているときはまだ蛹化準備をしている幼虫はまだ出てきていません。今後の成長に期待ですw

*2019年12月6日更新
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この砂が入ってるケースやカップが蛹化専用セットです。写真見れば分かる通り結構な数の幼虫が蛹化準備に入りましたw ヤヴァイw ちなみに砂は成虫に使用しているのと同じものを使用しています。

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これがサナギです。超絶見えにくいですが目ができているのが分かります。そして蛹室が超デカい… カップの壁面に10センチくらいの広さの蛹室を作ったようです。

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超絶見えにくい(この表現何回使ってんだ…)ですが無事に羽化しました。うっすら緑色に光ってるやつがエリスカブリモドキ先輩です。しばらくの間は蛹室の中で翅が固まるのを待ち、その後自力で土から出てきます。

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このエリスカブリモドキ先輩は先ほどの写真の先輩より1週間前に羽化した個体です。
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前肢のフ節が広がっているので前のとこでも話した通りこのエリスカブリモドキ先輩はオスということが分かります。

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こちらもさっきとは別のエリスカブリモドキ先輩。羽化直後の姿です。まだサナギだったとは知らずに掘り起こしてしまったのですが無事に羽化してくれたようです。いやあ~なんて綺麗な白なんだ…

締め
 今回はエリスカブリモドキについて紹介してきましたが如何だったでしょうか?もうこの美しさに惚れた方もいると思いますw エリスカブリモドキはたまに中国からの便でカブクワと一緒に昆虫ショップとかに入ってくるときがあるので、もし見かけたらぜひ飼育に挑戦してみてください!あ、あとカタツムリ与えるときはなるべく素手で触らないようにしてくださいね。広東住血線虫っていう寄生虫に感染する恐れがありますからね~ では!!

#エリスカブリモドキ #オサムシ

初回限定豪華二本立て ①自己紹介

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どーも皆様初めましてユウと申します。この度ブログというものを始めてみましたw どうぞよろしくお願いします~

さてたまたまこのブログにたどり着いたあなた、そうあなたです。「なんやねん急に一体お前何者なんや」って思ってるでしょう?分かりますぞその気持ちw ということで記念すべき初投稿は簡単に(?)この僕、ユウという人間について自己紹介していきます。

まず年齢は20才、ぴっちぴちの大学3年生ですw 出身は三重です。そう、あの伊勢神宮鈴鹿サーキットがあるとこです。(あとサミットが開催されたとこ)。趣味はいろいろやってますね。三味線、三線、ゲーム(特にFGO)、旅行、アニメ鑑賞etc…まあ自分でも把握しきれないほどいろんな事やってますw しかしそんな趣味の中で一番なのが…
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そう、虫の飼育ですwそれもただの虫ではありません。タランチュラやサソリそしてムカデなどの節足動物そして外国や日本の珍しい昆虫といった所謂「奇蟲」という虫を自宅で飼育、繁殖しています!いやあ~それにしても超かっこいいですわあ~w 子供のときから虫を飼うのが好きで本格的に奇蟲にハマったのは大学2年のとき。大阪のブラックアウトという爬虫類の即売会でアマミサソリモドキとヤエヤマジョウゴグモを迎えてから奇蟲の飼育に火が付きましたw 
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今ではこれくらい飼うまでになりましたねw 中でも奇蟲の中で特に好きなのがアースタイガー、サシガメ、オサムシですね。

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コバルトブルー(Cyriopagopus lividus)
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スラウェシブラックアースタイガー(Lampropelma carpenteri)
アースタイガーは東南アジアに生息するタランチュラの総称で主に地中棲、樹上棲、半樹上棲のタイプがあります。ググってもらえれば分かると思うんですが綺麗なのもいれば中には地味な色のやつもいます。自分は綺麗なのも好きですが茶色や灰色といった地味な色のアースタイガーが好きですね。また違った趣が感じられます(もうクソマニアの領域w)

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スパイニ―ジャイアントアサシンバグ(Psytalla horrida)
次に好きなのはサシガメですね。簡単に言えば肉食性のカメムシの仲間ですw和名の由来は刺すカメムシだからサシガメ...うん、まあなんていうか地味ですよね。だけど英語名は超カッコいいんですよ!サシガメ(捕食性)の英語名はアサシンバグ、直訳すれば「暗殺者虫」ですよ!もうねえ、厨二心くすぐるネームセンスですよw英語名の由来はその捕食法、暗殺者が如く獲物の背後から近づき間合いになった瞬間飛びついて襲い、さらに強力な麻痺毒を含んだ消化液で瞬時に獲物の息の根を止める。まさに暗殺者の名にふさわしい捕食法です。もうこれアサシンクリードのアサシンですよw因みに部屋ではスパイニ―の他にシロモンオオサシガメやトウモンオオサシガメといったアフリカ産サシガメを飼育繁殖してます。

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リスカブリモドキ(Coptolabrus elysii xiaoganicus)
最後はオサムシですね~。特にカタツムリ食のオサムシが好きですw 写真からわかる通り超綺麗です。うちのコバルトブルーに並ぶ美しさですwオサムシってこういう綺麗な種類が多いですよね。手塚治虫先生がペンネームに使うのもわかりますw エリスカブリモドキについて詳しいことはこの後第二部で詳しくw

とまあこんな感じですかね~ 初めてのブログなので自分でも半分何書いてんのか分らなくなりましたw こんな感じで超不定期で僕の部屋の奇蟲たちについて書いていくので皆様あたたか~い目で見てくださいw
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あ~そうそうこのブログのタイトルにもなってますが自分FGOのジャンヌオルタちゃんが超好きですwどれくらい好きかと言いますと宝具レベル4のレベル、スキルレベル、フォウ君、絆マックスでおまけにスマホの壁紙全部オルタちゃんにしてるくらいですw ということで宜しくお願いします!