初回限定豪華二本立て ②エリシとも読むけど俺はエリス派(エリスカブリモドキ飼育法云々)
はい、第2部ですw
~スーパー戯言タイム~
一日に二本投稿ってもうこんなこと滅多にないですよw そもそもこのブログ自体この記事書いた後次いつ書くかなんて決めてないっすからね(^-^)
まあ、しばらくはなるべく投稿するようにしますけど(ネタあったら)ホントいつ更新するか分かりませんよw これから卒論作成の準備も始めなきゃいけないし他にもやらなあかん課題とか、あと土日に部活の練習とかも入ってきますからね~ もうこれ未来視の魔眼がなくてもこのブログの未来は分かりますわw
本題
エリスカブリモドキ(Coptolabrus elysii xiaoganicus)
(斜体の設定あったんだ…)
中国は湖北省に生息しているオサムシの仲間ですね。見れば分かる通り超綺麗なオサムシですw 僕が飼っているのは写真の青のエリス先輩ですが、ニジイロやパプキンのように個体によって赤や緑のカラーのやつもいます。 体つきはモドキの名の通りどことなくマイマイカブリのような感じがしますが顔はまんまオサムシ、でも普通のオサムシと比べるとやっぱ違う感じがしますね。
日本にいるカブリモドキの仲間は長崎県の対馬に生息しているツシマカブリモドキ1種のみです。特徴としてはエリスカブリモドキの上翅にはイボがありますがツシマカブリモドキにはなくマットな質感ですね。それに加え黒色の上翅と金色の羽の縁、そして首のメタリックなワインレッド、この色の組み合わせはマジでたまりませぬw 生きてるうちに本物のツシマカブリモドキ捕まえてブリードしてみたいものですわw ちなみにこの子たちは今年の九月に大阪のAWAKEで迎えました。
飼育環境はこんな感じですね~ これ自分で考えたのではなくて大阪AWAKEでこのエリス先輩を迎えたブースの人が考えた飼育法で飼ってますw
4~5号珪砂(目の細かい川砂でも可)と無調整ピートを体積比で半々に混合して加水します。水分量は砂を握れば固まる程度。これを中プラケに6cm程度敷き詰め、この上に転倒防止にコナラ等の生枝を伏せます。カタツムリを与えますがゼリーも良く食べます。 pic.twitter.com/rXMvKFonz2
— 奇妙蟲垢 (@LmytAynRXVsuDhI) 2019年5月24日
その方のTwitterにも書いてある通り 床材は珪砂(うちでは川砂を使用)とピートモスを体積比で半々で混ぜて加水し、中サイズのプラケに6センチほど入れて転倒防止の樹皮を置きます。 エリスカブリモドキは昆虫マットや腐葉土といった有機質より砂のような無機質の床材を使う方がよく産卵するみたいです。
カブリモドキとついてますがマイマイカブリと同じくカタツムリ食のオサムシです。なのでちゃんと殻被りますw でもどちらかというと、マイマイカブリみたいに殻の中に顔突っ込んだまま食べるというより強靭な顎で殻を割りながら食べていくっていう感じですね。この首の長さが何よりの証拠ですw
食べるときは顎で肉を食いちぎって食べるのではなく、人間の唾液と同じように口から消化液を出して肉を溶かし、液状になったのを吸うというスタイルになります。マイマイカブリも同じですね。
因みにカブリモドキはカタツムリ以外にも昆虫ゼリーやコオロギなどの虫、あと肉も食べます。これもマイマイカブリと同じですね。あいつら野生でもカブトやクワガタに混じって樹液吸ってますし、ミミズやイモムシとか他の動物も襲って食べてますしねw
ただ普通に飼うだけなら昆虫ゼリーと鶏肉だけでも飼えるんですよね。これ変食オサムシあるあるで繁殖させたり幼虫を成長させるには主食になっているエサを与えなければならないんですよね。成虫は主食も食べないと生殖器や卵巣が成熟しませんし幼虫も成長できないんですよ。
なのでカブリモドキやマイマイカブリといったカタツムリ食のオサムシを繁殖させたり幼虫を飼育するときは必ずカタツムリを与えなければならないんですよね~
ヤフオクでは春から秋にかけてカタツムリを30匹出品してる方も見えますが、僕の場合出来るだけタダで抑えたいのでカタツムリが切れたらこうやって家の近所や大学で何匹か持ち帰ってきますw ちなみに僕のところではカタツムリは成虫、幼虫ともに殻を割って与えています。その方が食べ残しも少なく幼虫の場合は殻の中に引きずり込まれて窒息死するのを防ぐこともできます。
営み中のエリス先輩ですねw カブリモドキの雌雄判別ですがオサムシと同じく前脚のフ節部分が広くなってたらオス、広くなければメスって感じです。同種同士の争いはなく、カブトやクワガタみたいにオスメス別々に分けて飼う必要もなく一緒に飼えます。ケンカや共食いもしないのでこのまま仲良く一緒に飼うことができますよw
同居生活を始めて数週間もすると写真のような幼虫がケースの中を走り回るようになります。大きさは約3センチというまあビックサイズ、1齢で成虫の半分くらいの大きさがあります。昼間は床材にもぐったり樹皮の下に隠れており、夜になると外に出て来る感じですね。親にカタツムリをたくさん食べさせれば食べさせるほどたくさん産卵してくれます。
ふ化した幼虫はこのままにすると親に食べられてしまうので、見つけたらその都度回収し、湿らせたティッシュを敷いたプリンカップに移し替えます。エサのカタツムリを与えればやがて2齢に脱皮するのですが、カブリモドキの幼虫飼育の難しいところで1齢幼虫の突然死が多いのです。1齢で落ちる個体の多くは脚が曲がってたり欠けていたり体に皺がよっていたりするなどのふ化不全であることが多いようです。なので僕のとこではなるべく多くの幼虫を回収するようにしていますね。
エサのところでも言った通り幼虫はカタツムリを食べないと成長しないので幼虫にもカタツムリを与えなければなりません。幼虫も成虫同様に口から消化液を出して溶けた肉を食べます。まあかなりの大食いで右の写真のようにデブデブになるまで食べ続けますw いやあ、恐るべき食欲
脱皮直後の2齢幼虫ですね。見事に床材のティッシュに同化してらっしゃる...w カタツムリをたくさん食べふ化から1週間ほどすると脱皮を開始します。2齢になるとさらに大きくなり成虫とほぼ同じくらいにまでなります。
2齢幼虫もこれまた大食いで3~4日間カタツムリに噛みついて食べ続けますw 十分エサを食べるとやがてエサを食べなくなり、土にもぐろうとします。そして土の中で蛹室を作り蛹になり、羽化します。産卵から羽化までなんと1か月半~40日という吉〇屋顔負けの脅威の速さで成長しますw 今このブログを書いているときはまだ蛹化準備をしている幼虫はまだ出てきていません。今後の成長に期待ですw
*2019年12月6日更新
この砂が入ってるケースやカップが蛹化専用セットです。写真見れば分かる通り結構な数の幼虫が蛹化準備に入りましたw ヤヴァイw ちなみに砂は成虫に使用しているのと同じものを使用しています。
これがサナギです。超絶見えにくいですが目ができているのが分かります。そして蛹室が超デカい… カップの壁面に10センチくらいの広さの蛹室を作ったようです。
超絶見えにくい(この表現何回使ってんだ…)ですが無事に羽化しました。うっすら緑色に光ってるやつがエリスカブリモドキ先輩です。しばらくの間は蛹室の中で翅が固まるのを待ち、その後自力で土から出てきます。
このエリスカブリモドキ先輩は先ほどの写真の先輩より1週間前に羽化した個体です。
前肢のフ節が広がっているので前のとこでも話した通りこのエリスカブリモドキ先輩はオスということが分かります。
こちらもさっきとは別のエリスカブリモドキ先輩。羽化直後の姿です。まだサナギだったとは知らずに掘り起こしてしまったのですが無事に羽化してくれたようです。いやあ~なんて綺麗な白なんだ…
締め
今回はエリスカブリモドキについて紹介してきましたが如何だったでしょうか?もうこの美しさに惚れた方もいると思いますw エリスカブリモドキはたまに中国からの便でカブクワと一緒に昆虫ショップとかに入ってくるときがあるので、もし見かけたらぜひ飼育に挑戦してみてください!あ、あとカタツムリ与えるときはなるべく素手で触らないようにしてくださいね。広東住血線虫っていう寄生虫に感染する恐れがありますからね~ では!!